インターネットを見ている時に、突然「ウイルスに感染しました」「サポートに電話してください」という警告が全画面で出たら、それは偽のセキュリティ警告(サポート詐欺)の可能性があります。IPA(情報処理推進機構)は、画面が表示されただけであれば、パソコンはウイルスに感染しておらず、偽の警告画面を閉じるだけで問題ないと説明しています。表示された電話番号には電話しないことが最も大切です。
この記事では、IPA の案内にもとづいて、偽の警告の特徴と閉じ方、電話してしまった時の対処をまとめます。
(確認元:IPA「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」、IPA「情報セキュリティ10大脅威 2026」。確認日:2026年10月6日)
サポート詐欺とは
偽のセキュリティ警告は、インターネットの閲覧中に突然表示されます。IPA によると、慌てて画面をクリックすると、画面いっぱいに表示されて、マウスの操作で閉じられなくなることがあり、その状態で表示された電話番号に電話すると、思わぬ被害にあいます。IPA の相談窓口には、画面を閉じられずに電話をかけて被害にあう相談が多く寄せられています。
「サポート詐欺(偽警告)による金銭被害」は、IPA の「情報セキュリティ10大脅威 2026」の個人向けの脅威に、7年連続で入っています。
偽の警告画面の閉じ方(パソコン)
IPA の体験サイトでは、次の操作を練習できます。
- 「Esc」キーを長押しする。全画面表示が解除され、「閉じる」ボタンが現れる
- 「閉じる」ボタンで、ブラウザーを閉じる
- Esc キーの長押しで閉じるボタンが出ない場合は、警告画面の中をマウスで1回クリックしてから、もう一度 Esc キーを長押しする
タブレットの場合は、全画面表示の任意の場所を長押しすると、画面の上の中央に「×」が表示されると案内されています。IPA は、閉じる手順書(PDF)も公開しています。一度体験サイトで練習しておくと、実際に出た時に落ち着いて対処できます。
やってはいけないこと
- 表示された電話番号に電話しない
- 遠隔操作を、他人に安易に許可しない(IPA の関連情報で注意喚起されている)
- 指示されたソフトをインストールしない
- 電子マネーのカードを買って番号を伝えたり、カード番号を入力したりしない
会社や組織のパソコンで警告が出た場合は、管理者に連絡するよう、IPA は案内しています。
電話してしまった・遠隔操作を許可してしまった時
- インターネットの接続を切り、相手との通話を終える
- 入力・伝えたパスワードがあれば、別の安全な端末から変更する
- クレジットカードの情報を伝えた場合は、カード会社に連絡する
- IPA の「情報セキュリティ安心相談窓口」や、消費生活センターなどに相談する
遠隔操作のソフトを入れられた場合は、そのソフトの削除や、パソコンの点検が必要になることがあります。自分での対応が不安な場合は、メーカーのサポートや、パソコンのサポートサービスに相談してください。
日ごろの備え
偽の警告は、ウイルス対策ソフトの警告をまねて表示されることがあります。本物の警告がどのように表示されるかを知っておくと、見分けやすくなります。Windows 標準の「Windows セキュリティ」や、有料のセキュリティソフトの違いは、セキュリティソフトは必要?Windows標準機能との違いと、有料ソフトを選ぶ確認項目で説明しています。フィッシングへの対策は、フィッシング対策の基本にまとめています。
まとめ
- 突然の「ウイルスに感染しました」「電話してください」という全画面の警告は、サポート詐欺の可能性がある
- 画面が表示されただけなら、ウイルスには感染しておらず、閉じるだけで問題ない(IPA)
- パソコンでは、Esc キーを長押しして閉じるボタンを出し、ブラウザーを閉じる
- 電話しない、遠隔操作を許可しない。電話してしまった時は、接続を切り、パスワード変更・カード会社への連絡・相談窓口への相談を行う
