削除したファイルを元に戻す時は、①ごみ箱、②OneDrive のごみ箱(OneDrive で同期している場合)、③ファイル履歴の「以前のバージョン」(設定していた場合)の順に確認します。どれにも無い時に、Microsoft の「Windows ファイル回復」などの復元ソフトを使います。復元ソフトを使う前に、そのドライブへの書き込みをできるだけ止めるのが大切です。
この記事では、Microsoft の案内にもとづいて、確認の順番と注意点をまとめます。
(確認元:Microsoft サポート「Windows ファイル回復」「ファイル履歴を使用したバックアップと復元」「OneDrive で削除されたファイルまたはフォルダーを復元する」。確認日:2026年10月10日)
まずやめること
Microsoft は、削除されたファイルが使っていた領域は「空き領域」として扱われ、データはまだ残っていても、パソコンを使うと、その空き領域が上書きされる可能性があると説明しています。回復できる可能性を上げるには、パソコンの使用を最小限にするか、避けるよう案内しています。
- 削除したファイルがあったドライブに、新しいファイルを保存しない・ソフトを入れない(C ドライブの場合、アプリのインストールも C ドライブへの書き込みになる)
- 外付けドライブや USB メモリーの場合は、そのドライブを使うのをやめる
- 「フォーマットしますか」と表示されても、フォーマットしない
確認の順番
| 順番 | 場所 | やり方と条件 |
|---|---|---|
| 1 | Windows のごみ箱 | ごみ箱を開き、ファイルを右クリックして[元に戻す]。Shift キーを押しながら削除した場合や、USB メモリーなどから削除した場合は、ごみ箱に入らないことがある |
| 2 | OneDrive のごみ箱 | OneDrive で同期していたファイルは、OneDrive のウェブサイトのごみ箱から復元できる場合がある。個人の Microsoft アカウントでは、ごみ箱のアイテムは入ってから30日後に自動で削除される(職場・学校のアカウントは既定で93日。管理者の設定による) |
| 3 | 以前のバージョン(ファイル履歴) | ファイル履歴を設定していた場合だけ使える。エクスプローラーで、ファイルがあったフォルダーの[以前のバージョンの復元]を開く(手順は下) |
| 4 | Windows ファイル回復 | 1〜3 で見つからない時。Microsoft Store から入れるコマンドで操作するアプリ(下で説明。C ドライブのファイルの場合はインストールの前に注意を確認) |
以前のバージョンから戻す手順
- エクスプローラーで、ファイルを保存していたフォルダーを開く(ライブラリの中ではなく、実際の保存場所のフォルダー)
- フォルダーを右クリックし、[以前のバージョンの復元]を選ぶ。Windows 11 で最初のメニューに無い時は、[その他のオプションを確認]の中か、[プロパティ]→[以前のバージョン]タブから開く
- [以前のバージョン]タブに出る一覧から、ファイルが残っていた日時のものを選ぶ
- 中身を確かめたい時は[開く]→[ファイル履歴で開く]でプレビューする
- [復元]で戻す。今あるファイルを上書きしたくない時は、[復元]の横から[復元先]を選び、別の場所に戻す
Microsoft は、復元したファイルやフォルダーでパソコンにある今のバージョンが置き換えられ、この操作は取り消せない、と注意しています。迷った時は[復元先]で別の場所に戻してください。
Windows ファイル回復を使う時
消したファイルが C ドライブにあった場合は、このアプリを入れること自体が C ドライブへの書き込みになり、回復したいデータを上書きするおそれがあります。仕事のデータなど失えないファイルなら、ここで操作をやめて、データ復旧の専門の窓口に相談することも考えてください(相談の目安はSSD・HDDがパソコンで認識されない時の確認の順番)。
Windows ファイル回復は、内蔵ドライブ・外付けドライブ・USB デバイスなどのローカルの記憶装置から、ごみ箱からも戻せないファイルの回復を試みる、Microsoft のアプリです(Windows 11・Windows 10 用。Windows 10 のサポートは2025年10月14日に終了)。Microsoft Store から入れ、コマンドで操作します。
- 回復元のドライブと、回復したファイルの保存先のドライブは、別にする必要がある。C ドライブから回復する場合は、別のドライブ(外付けドライブなど)を保存先にする
- モードは「通常」と「広範」の2つ。最近削除した、破損していない NTFS ドライブのファイルは通常モード、それ以外は広範モードが案内されている。NTFS 以外(exFAT・FAT32 など)からの回復は広範モードのみ
- クラウドストレージやネットワーク上の共有フォルダーからの回復には対応していない
ドライブのファイルシステム(NTFS・exFAT など)は、エクスプローラーでドライブを右クリック →[プロパティ]で確認できます。違いは、外付けドライブのファイルシステムの選び方で説明しています。
自分で戻せない時・ドライブ自体がおかしい時
ファイルを消しただけでなく、ドライブが認識されない、異音がする、フォーマットを求められるといった症状がある場合は、削除の問題ではなく、ドライブの故障の可能性があります。この場合、自分で操作を重ねると状態が悪くなることがあります。確認の順番と、専門の窓口に相談する目安は、SSD・HDDがパソコンで認識されない時の確認の順番にまとめています。
次に備える
- 大切なファイルは、OneDrive への同期や外付けドライブへのバックアップで、2か所以上に置く(Windows バックアップで大切なファイルを守る方法)
- SSD の状態は、Windows の設定で確認できる(SSDの状態をWindowsの設定で確認する方法)
まとめ
- 削除に気づいたら、そのドライブへの書き込みを止める(C ドライブなら、復元ソフトのインストールも書き込みになる)
- ごみ箱 → OneDrive のごみ箱(個人アカウントは30日)→ 以前のバージョン(ファイル履歴を設定していた場合)の順に確認する
- 以前のバージョンの[復元]は今のファイルを上書きし、取り消せない。迷ったら[復元先]で別の場所へ
- Windows ファイル回復は、回復元と保存先を別のドライブにする
- 認識しない・異音などの症状があれば、故障を疑い、操作を重ねない
