外付けHDD・SSDやUSBメモリをフォーマットする時に選ぶ「ファイルシステム」は、主にNTFS・exFAT・FAT32の3つです。Microsoftの比較表では、FAT32は1つのファイルが最大4GiBまでで、NTFSとexFATは約16EiB(2の64乗-1バイト)まで扱えます。4GiBを超える動画やバックアップファイルを入れるなら、FAT32は選べません。
この記事では、Microsoft Learnの比較表にもとづいて3つの違いと選び方、Windowsでのフォーマットの手順、フォーマット前の注意をまとめます。
(確認元:Microsoft Learn「ファイル システムの機能の比較」2025年3月13日更新。確認日:2026年10月6日。機器ごとの対応ファイルシステムは、各機器の説明書で確認してください)
3つのファイルシステムの違い
| 項目(Microsoftの比較表) | NTFS | exFAT | FAT32 |
|---|---|---|---|
| 最大ファイルサイズ | 2の64乗-1バイト | 2の64乗-1バイト | 4GiB |
| ファイル名の最大長 | 255文字 | 255文字 | 255文字 |
| ジャーナリング(異常終了からの復旧を助ける記録) | あり(メタデータのみ) | なし | なし |
| アクセス制御リスト(ユーザーごとの許可) | あり | なし | なし |
| ファイルシステムレベルの暗号化 | あり | なし | なし |
| 組み込みの圧縮 | あり | なし | なし |
| ハードリンク・シンボリックリンク | あり | なし | なし |
NTFSは機能が多く、一般にWindowsの内蔵ドライブに使われる形式です。exFATは、大きなファイルを扱え、機能は少ない形式。FAT32は、機能が最も少なく、1ファイル4GiBまでの制限があります。
どれを選ぶか
| 使い方 | 選ぶ形式の考え方 |
|---|---|
| Windowsのパソコンだけで使う外付けHDD・SSD | NTFS。アクセス許可や暗号化の機能を使える |
| 4GiBを超えるファイルを入れ、複数の機器(パソコン・録画機・ゲーム機など)で使う | exFAT。ただし、使う機器がexFATに対応しているかを説明書で確認する(一般的な注意) |
| 古い機器や、FAT32のみ対応と書かれた機器で使う | FAT32。1ファイル4GiBの制限を理解して使う |
テレビの録画用ハードディスクや、ゲーム機の保存先は、機器側がフォーマットを求めることがあります。その場合は機器の指示に従ってください(一般的な注意)。
Windowsでフォーマットする手順
- エクスプローラーを開き、フォーマットしたいドライブを右クリックして「フォーマット」を選びます
- 「ファイルシステム」の一覧から、NTFS・exFAT・FAT32のいずれかを選びます
- 「クイックフォーマット」にチェックが入っていることを確認します
- 「開始」を押します
フォーマットすると、そのドライブの中のデータは消えます。押す前に、ドライブの文字(D:やE:など)と容量を確認し、必要なファイルはほかの場所にコピーしておいてください。システムのドライブ(C:)をうっかり選ばないよう注意が必要です。
エクスプローラーにドライブが出てこない場合や、新しく増設したドライブを初めて使う場合は、「ディスクの管理」で初期化する手順になります。新しいSSDを増設した後の初期化とフォーマットで説明しています。ドライブが認識されない時の確認はSSD・HDDがパソコンで認識されない時の確認の順番にあります。
フォーマットで困りやすい点
- 「ファイルが大きすぎます」と出てコピーできない:コピー先がFAT32の可能性があります。1ファイル4GiBが上限のためです。ドライブの中身を別の場所に退避してから、exFATかNTFSでフォーマットし直します
- フォーマットしたのに、ほかの機器で認識されない:その機器が選んだファイルシステムに対応していない可能性があります。機器の説明書で対応形式を確認します
- 容量が表示より少なく見える:表示の単位(GB・GiB)やフォーマットで使う領域によって、見かけの容量は変わります(一般的な説明)
データが大切な時は
フォーマットは、バックアップの代わりにはなりません。外付けドライブに大切なデータだけを入れておくと、そのドライブの故障で失うおそれがあります。バックアップの考え方はWindowsバックアップで大切なファイルを守る方法で説明しています。
まとめ
- FAT32は1ファイル4GiBまで。NTFSとexFATは約16EiBまで扱える(Microsoftの比較表)
- Windowsだけで使うならNTFS、複数の機器で大きなファイルを使うならexFATが候補。ただし機器の対応は説明書で確認する
- フォーマットはドライブの中身が消える。実行前にドライブの文字と容量を確認し、必要なデータを退避する
